甘樫丘を歩く、足元にひらく春の色

甘樫丘を歩いていると、
足元に、色がひらいていく。

緑の中に、
白や、オレンジや、やわらかな色たち。

特別な景色じゃないはずなのに、
なぜか足を止めたくなる。

ゆっくりと歩いていると、
ひとつひとつの花が、
“ここにある理由”みたいなものを持っている気がしてくる。

ふと、
「やうやう」という言葉が浮かんだ。

急に変わるんじゃなくて、
少しずつ、気づいたら変わっている。

そんな時間の流れが、
この場所にはある。

遠くの景色を眺めるのもいいけれど、
足元に目を向けると、
また違う春が見えてくる。

甘樫丘は、
“歩くことで気づく場所”なのかもしれない。

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